第1部
☆第1章 コーヒー豆の基礎知識
ベートーベンでは、商社との長年の取引による信頼関係から
世界各地の良質な生豆と、正しい情報をいただいております。
コーヒー豆が農産物であることを、ご理解下さい。
コーヒー豆の生産地帯は、赤道を挟んで北・南回帰線の間、コーヒーゾーンと呼ばれる地域です。
コーヒー栽培の条件が合えばコーヒー豆の生産が可能となりますが、生産が可能だということと、
良質なコーヒー豆が採れることは別問題です。
コーヒー豆の3大原種
☆アラビカ種・・・原産地・エチオピア
品質の高さは3大原種中随一。気候・土壌への選択性が強く、耐病性に弱い。
☆ロブスタ種・・・原産地・コンゴ
品質はアラビカ種に及ばず、特に香りが優れない。耐病性が強く、低地に向く。
*ベートーベンではロブスタ種は扱っておりません。
消費者の方は一般には目にしていませんが、
いろいろな形で皆さんの口に入っています。
たとえば、インスタントコーヒー・缶コーヒー・格安のレギュラーコーヒーの
ブレンドの増量材などです。
☆リベリカ種・・・原産地・リベリア
香味はアラビカ種に劣り、苦味が強い。耐病性・適応性が強く、低地向き。
日本にはほとんど輸入されておらず、
お目にかかることもなく、私も口にしたことがありません。
*ベートーベンの「The coffee 」から、リベリカ種に関しては除外させていただきます。
( 参考文献・伊藤博著「コーヒー小事典」)
良質な果実(コーヒーチェリー)が採れるには、それなりの条件があります。
私達になじみのある果物、たとえば、りんご・みかん・ぶどう 等にしても、栽培に適した土地、
良質な実を得られる場所や地域は限られているのと同様です。
そして、コーヒーは苦味の飲み物ですが、
良質なコーヒーには、他の果実と同様に良質な酸味が含まれます。
ベートーベンにとって、生産地から継続的に、良質な生豆を安定して供給いただくことが、
お客様に美味しいコーヒーをお飲みいただくための第1歩なのです。